街角で縦長のディスプレイを目にすることがあります。今や当たり前のようになってきたデジタルサイネージは、至る所で利用されています。画面に表示されるコンテンツが人の目を引き付けられれば、宣伝効果は抜群です。デジタルサイネージを導入する前は、印刷されたポップを貼ったりしていました。

印刷物ですから、デザインから印刷するまでの費用もかかるうえ、貼って剥がす人件費もかさみます。また、デザインを決めてから街に掲載されるまでの日数もかかりました。掲載日数の限られたイベント告知などは決して効果的な媒体とは言えませんでした。その点、デジタルサイネージは、コンテンツの入れ替えがとても簡単です。

保存されているデータを入れ替えるだけで表示内容を全面的に変更できます。しかも、短期間のセールス時にも、ピッタリのタイミングで取り替えることができるため、非常に効率の良い宣伝が可能になります。例えばアパレル業界では当たり前になったデジタルサイネージですが、コンテンツのデザイン性を高めることでより魅力ある製品アピールが可能になります。しかし良いことばかりではありません。

それだけ効果的な人目を引くコンテンツを作るには、デザイン知識のない担当者では不可能に近い仕事になります。やはり、デザイン専門会社に委託しなければならず、自ずと費用もそれなりにかかります。とはいえ、印刷物と比べて、格段にコスト低減になるうえ、短納期、コンテンツの宣伝効果向上など、メリットが勝っています。その結果、あまりに普及し過ぎると他社と同じになってしまうというジレンマに出会うことになるでしょう。